こんにちは。大阪・西梅田「ステーキハウス和豪」の店主です。
最近、SNSやネットニュースで「大阪駅の目の前にあるピカピカの廃墟」という刺激的な言葉を目にしました。昨年、うめきたエリア(グラングリーン大阪)にオープンした海外資本のフードコートが、驚くほど閑散としているというニュースです。
西梅田の街を歩いていると、最近、人がうめきたの方に流れているなと感じることもありましたが、実はその移転先であるはずの最新施設が苦戦しているという事実に、複雑な思いを抱いています。
■ 豪華な箱と使い勝手のズレ そのフードコートが廃墟と呼ばれる理由は、単に価格が高いからだけではないようです。 背もたれのない高い椅子、落ち着かないスポット照明、会話が難しいほどの大音量。 グローバルな基準としてはかっこいいのかもしれませんが、日本の、特に大阪のお客様が求める「食事をゆったり楽しむ」「会話を弾ませる」というリアリティと、少しズレてしまっているのかもしれません。
■ 和豪がフランベをしない理由 これ、実は私たちの商売にも通じるものがあると感じています。 鉄板焼きの世界でも、派手な炎を上げるフランベは確かに華やかで、SNS映えもします。しかし、和豪ではあえてそれを行いません。
理由はシンプルです。 肉本来の繊細な香りを、酒の香りで上書きしたくないからです。
お客様が求めているのは派手な演出という刺激ではなく、本当に美味しい肉を食べたという確かな満足感ではないか。そう信じて、私たちは自家製の塩胡椒や秘伝の出汁醤油を使い、鉄板の上で素材との真剣勝負を続けています。
■ 流行に惑わされず、この地で焼く。 新しい施設が改善され、人が流れてくるのは街の活性化としては喜ばしいことですが、私たちがやるべきことは変わりません。
流行りのコンセプトや、見た目だけの豪華さに走るのではなく、 ・座り心地の良い席で。 ・目の前で丁寧に焼き上がる音と香りを楽しみ。 ・一皿一皿に込めた職人の技を味わう。
そんな、当たり前だけれど本質的な食の時間を、これからも西梅田のこの場所で守り続けていきたいと思います。
最新のスポットに少し疲れたら、ぜひ和豪のカウンターへお越しください。 ここには、流行にはない変わらぬ旨さがあります。

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