こんにちは、ステーキハウス和豪の店主です。
最近、世間では「ポケットシーシャ」をめぐる高校生の謹慎処分が話題になっています。 ニコチンやタールを含まないという名目で、「法律で禁止されていないから大丈夫」と手を出した子供たち。それに対し、「喫煙への入り口になる」と警鐘を鳴らす学校側や専門家。
このニュースを見ながら、ふと、現代社会の歪みや「大人の身勝手さ」について考えさせられました。
「大人の身勝手」という鏡
路上で堂々とタバコを吸う大人、ルールをすり抜けて利益を追求する企業。 そんな姿を日々目にしている子供たちにとって、「ポケットシーシャはダメだ」という言葉は、どれほどの説得力を持つでしょうか。
結局のところ、人間は誰しも身勝手です。 自分の利益や心地よさを優先したいという欲求は、大人も子供も変わりません。矛盾だらけの社会の中で、子供たちは「大人だってやっているじゃないか」という冷めた目で、私たちの背中を見ています。
料理人として、大切にしていること
当店「和豪」では、フランベによる派手な演出はあえて行いません。 自家製の出汁醤油や、素材を引き立てる塩胡椒。私たちがこだわるのは、表面的な驚きよりも、食べた瞬間に感じる「本質的な美味しさ」です。
食の世界でも、添加物や過剰な演出で素材をごまかすことは簡単です。しかし、それでは一時的な満足は得られても、食の本当の豊かさを伝えることはできません。
この考え方は、嗜好品や教育においても同じではないでしょうか。 「これが法的にセーフだから」「流行っているから」といった安易な理屈に流されるのではなく、「自分たちが何を選び、何を手渡すべきか」という美学を持つこと。
それが、不完全な大人である私たちが、次の世代に対して果たせる唯一の責任だと思うのです。
「本物」を知る大人の姿を
子供たちに「ダメなものはダメ」と口だけで教えるのではなく、まずは私たち大人が、自分の行動に誠実であること。 「なぜそれを選ぶのか」「なぜそれを選ばないのか」。その理由を自分の中にしっかり持っている大人の姿こそが、子供たちにとって一番の指標になるはずです。
社会がどれだけ身勝手で矛盾に満ちていても、せめて自分の厨房と、自分の人生というステージにおいては、背筋を伸ばして歩んでいたい。
今日ご来店くださるお客様には、そんな「本物」の味わいと、和豪の矜持を、一皿一皿に込めてお届けします。

コメント