最近、ネットニュースで日本の有名ラーメンチェーン「一蘭」の模倣店が北京に現れたという話題を目にしました。 ロゴを巧妙に似せつつも、アルファベットを1文字抜いていたり、味は「油の味しかしない」と酷似されてしまっていたり……。現地でも「パクリだ」と炎上しているようですが、驚くのはその「一儲けして、ダメならすぐ次へ行く」というスピード感とハングリー精神です。
今の時代、流行をいち早く察知して形にするスピードビジネスには、確かに凄まじいエネルギーがあります。しかし、私たち「食」に携わる職人からすると、少し寂しさを覚えるのも事実です。
ビジネスの流行は一瞬で移り変わりますが、お客様が「本当に美味しい」と感じ、心に残る味というのは、一朝一夕には作れません。
和豪では、派手なフランベのようなパフォーマンスは行いません。その代わり、お肉の旨味を最大限に引き出すために、徹底的に「味付け」にこだわっています。
独自に調合した自家製の塩胡椒。 じっくりと時間をかけて仕込む、当店オリジナルの出汁醤油。
これらはすべて、何年もかけて肉の性質を見極め、試行錯誤を繰り返しながら形にしてきた「和豪だけの味」です。スピード感とは真逆にある、愚直で、少し不器用なほどの時間を重ねて、今の味にたどり着いています。
一瞬のブームを作るのは速いかもしれませんが、お客様と10年、20年と続く信頼関係を築くには、やはり「本物」であり続けるしかありません。
「いつ来ても、やっぱり和豪の肉は美味しいな」
そう言って笑顔になっていただけるよう、私たちは今日もカウンターの向こうで、変わらないこだわりと丁寧な仕事でお客様をお迎えいたします。
今週も、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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