先日、あの串カツ田中ホールディングスが、社名をユニシアホールディングスに変更しました。 単なるイメージチェンジではなく、そこには飲食業界を勝ち抜くための緻密な戦略が隠されています。
1. なぜ今、社名を変えるのか?
串カツ田中という名前は強力なブランドですが、逆に言えば「串カツ屋」というイメージに縛られてしまいます。 新社名のUNISIA(ユニシア)には、多様なブランドを一つにまとめ、世界の海(マーケット)へ漕ぎ出すという決意が込められています。串カツ一本足打法からの脱却、つまり事業の多角化が真の狙いです。
2. 居酒屋からファミリーレストランへの転換
串カツ田中の成長を支えたのは、実はサラリーマンではなくファミリー層でした。
■ 全席禁煙化の断行 2018年にいち早く踏み切り、家族連れが安心して入れる環境を整備。
■ 体験型メニュー 自席で作れるたこ焼きセットやソフトクリームなど、子供が楽しめる仕掛けを充実。
■ オープンな店構え ガラス張りの外装で、店内の賑わいを可視化し入店ハードルを下げました。
その結果、2025年度には客層の約38%を家族連れが占めるようになり、売上高も過去最高の約211億円を記録しています。
3. M&Aで加速する1000店舗体制への道
自社での新業態開発に挑戦する一方で、同社が選んだ成長のブースターはM&A(企業買収)です。
■ イタリアンPISOLA(ピソラ)の買収 約60店舗を展開する人気チェーンを子会社化。串カツとは異なる「ロードサイド・高単価・洋食」という市場を手に入れ、効率よく規模を拡大するのが狙いです。
まとめ:次なるステージへ
現在、国内外で400を超える店舗を展開する同社。目標とする1000店舗への到達は、串カツの枠を超えたM&A戦略がカギを握っています。
串カツの田中から、総合外食企業のユニシアへ。 私たちの身近な外食シーンがどう変わっていくのか、今後の展開に注目です。

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