おはようございます。
あの話題に進展がありましたね。
ダウンタウンの松本人志さんが一般女性に性的行為を強要したと『週刊文春』が報じたことを受けて、松本さんが発行元である文藝春秋などを相手取り、損害賠償と訂正記事の掲載を求めている裁判の第1回口頭弁論が3月28日、東京地裁でありました。
口頭弁論に松本さんが出廷しないことが報じられると、SNSでは「無罪を主張するなら出廷すべき」「出廷しない心証を悪くする」といった指摘や懸念の声が上がっていました。
しかし、民事裁判の口頭弁論は、刑罰が問われる刑事裁判と違い、原告や被告が出廷しないことは少なくありません。松本さんは今回なぜ出廷しなかったのか、今後出廷する可能性はあるのか。西口竜司弁護士に聞きました。
●5分で終わる第一回口頭弁論
今回は意外と知られていない民事裁判について解説をしたいと思います。刑事裁判とかなり違いますが、まずポイントは、民事裁判の第1回口頭弁論は、簡単な手続きだということです。
最近は第1回の期日が開かれることも少なくなりました。その理由はWEB期日が導入されたからです。
ひと昔前の第1回は遠方からでも出廷する必要があったのですが、WEBに代わり出廷することがめっきり減りました。仕事柄、知らない町にいけるのが楽しみということもありましたが・・・とはいえ、実際に出廷して何をしていたのかといいますと、こんな感じです。
「原告訴状陳述、証拠提出でいいですね」 「被告答弁書陳述でいいですね」 「次回は被告からの詳しい反論になります。弁論準備に付してもいいですか」 「次回期日を決めましょう」
こんなやりとりを裁判官と5分くらいやって帰路についていました。無駄だなと思われるかもしれませんが、事実です。
今回の裁判についても同じような流れだったと推測されます。ただし、注目度が高く、傍聴券を求めた人が殺到したそうなので、もう少し丁寧に代理人の話を聞いたかもしれません。
●今後、松本さんが出廷する可能性は?
さて、松本さんが「口頭弁論に来なくていいのか」という点ですが、民事裁判については、基本的に代理人だけが出廷します。原告本人は余程でない限り来ません。
原告本人が裁判に来る場合は、裁判に興味を持っていただいているようなケースになります。
では、今後、松本さん本人が出廷する可能性がないのかといえば、そうではありません。本人尋問をする場合があるからです。本人尋問では、本人の話を聞く必要があるので出廷します。また、裁判官が和解の説得をする場合に「来てください」と言われることもあります。
松本さんは第1回口頭弁論に先立ち、代理人を通じて「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」というコメントを発表しています。どこかの機会に、松本さん本人が語る可能性もあるかもしれません。
いずれにしても今回の事件がどうなるか気になります。世の中の報道とは関係なく粛々と進んでいきます。
何か戦略があっての行動だとは思いますが、早くスッキリして欲しいですね。
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