福島県で起きた痛ましいバス事故のニュースを読み、同じ「責任」を背負う者として、やりきれない思いで胸がいっぱいになりました。
部活動の遠征中、17歳の尊い命が失われた今回の事故。その背景を詳しく知るほどに、言葉を失います。貸し切りバスの費用を抑えるためにレンタカーを使い、運転手はプロの従業員ではなく、担当者の「知人の知人」だったという事実。安全を何よりも優先すべき教育の場で、コストと引き換えにこれほどまで杜撰な判断がなされていたことに、強い憤りを感じます。
何かが麻痺している。そう思わざるを得ません。
本来、安全を守るために引かれているはずの「一線」が、安さや手軽さを優先するうちに、いとも簡単に踏み越えられてしまった。亡くなった生徒さんやご家族のことを思うと、自分の子供だったらと想像するだけで、いたたまれない気持ちになります。
これは、学校という場に限った話ではないと感じます。 私たち飲食の世界も、本質は同じです。
お客様の大切な体に入るものを提供し、そのひとときをお預かりする。そこには、決して妥協してはいけない一線があります。
安さを追求するために、どこの誰が作ったかわからないような食材を使い、手間を省くために不自然な添加物で味を整える。そうした「見えない部分のコストカット」の積み重ねは、いつか必ず、信頼という名の土台を崩してしまいます。
和豪が、派手な演出よりも「素材の質」にこだわり、伝統的な味付けを貫いているのは、それがお客様に対する私たちの「責任」だと信じているからです。
目に見える価格や効率を追うあまり、最も大切な「重み」を忘れてはならない。 今回のような悲劇を対岸の火事と思わず、私たちも今一度、一皿一皿に込める責任の重さを噛み締めたいと思います。
最後に、亡くなられた生徒さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

コメント