おはようございます。
信用取引も、これでは「信用」にならないですね。
■クレカ不正利用者から商品取り戻すのは困難
カード決済代行会社から送られたメールの写し(画像を一部加工しています)
インターネットで商品を販売するEC(電子商取引)サイトの運営企業が、クレジットカードの不正利用で代金を得られず、商品も取り戻せない事例が相次いでいる。
不正利用があるとカード会社が取引を取り消し、代金をカード名義人に返す「チャージバック」を行う一方、不正利用者から商品を取り戻すのは困難だからだ。
不正利用の被害額は2023年に過去最大の約541億円に達した。
専門家は対策強化を求めている。
■被害を受けた酒類販売店経営者が明かす実態
「商品も失って泣き寝入りだ」。長野県の南信地方で酒類販売店を営む50代男性経営者が被害実態を明かした。
男性はクレジットカード不正利用で商品代金をカード会社に返した上、商品も奪われた。
■カード会社から代金計計8万6千円余は返金を
カードの決済代行会社からメールが届いたのは昨年2月末のこと。
2022年末にECサイトで行った取引の取り消しを求める通達だった。
メールには「過去不正利用で使用された住所との一致がみられました。不正利用の可能性が非常に高いかと存じます」とあった。
カード会社の規約に基づく「チャージバック」で、代金計8万6千円余の返金を求められた。
取り消し対象となったのは22年11、12月の2件の取引。
いずれもオリジナル商品の日本酒の販売だった。
■決済が完了していたので追加注文に応じたが…
11月は埼玉県深谷市の「エノシマ」という人物から日本酒24本計3万3600円分の注文があった。
エノシマは、この2日前にもウイスキーと日本酒を計3万4千円分購入。
無事に決済が完了していたため、追加注文に応じた。
12月の取引は日本酒で計5万2800円分だった。
今度は、埼玉県川口市の「カネオ」と名乗る人物。
男性は「当時は新型コロナ禍で売り上げはぼろぼろ。わらにもすがる思いだった」と振り返る。
■電話は音信不通 転売目的疑うが商品は見つからず
男性はエノシマらと連絡を取ろうとした。
受注伝票に書かれた携帯電話番号にかけても音信不通。
配送業者からは「商品の受け取りは対面ではなかった」と返答があった。
送り先はいずれも一般住宅とみられる。
男性は転売目的だった可能性も疑い、しばらくはフリマアプリを検索したり、通販サイトを調べたりしたが、奪われた商品を見つけることはできなかった。
受注伝票に書かれた携帯電話番号にかけても音信不通。
配送業者からは「商品の受け取りは対面ではなかった」と返答があった。
送り先はいずれも一般住宅とみられる。
男性は転売目的だった可能性も疑い、しばらくはフリマアプリを検索したり、通販サイトを調べたりしたが、奪われた商品を見つけることはできなかった。