今年、石川県沿岸では思わぬ“豊漁”が話題になっています。高級魚として知られるクロマグロ。寿司や刺身ではもちろん、鉄板焼きでも一流の食材として扱われる「海のダイヤ」が、今年は例年を上回るペースで水揚げされています。
ところが、この豊漁が必ずしも漁師にとって“吉報”ではないのです。むしろ、現場では「捕れすぎて困る」という声があがっているのだとか。
今日はその背景を少し掘り下げてみましょう。
予想外の水揚げで漁獲枠に迫る
クロマグロは資源保護の観点から、国や県ごとに漁獲枠が厳しく定められています。石川県の場合、今年度の大型クロマグロ(30キロ以上)の枠は65.6トン。前年度比でなんと76%増と、かなり大幅に拡大されました。これは、資源が回復傾向にあることを受けた措置です。
しかし、ふたを開けてみれば夏前の時点で漁獲量はすでに60.6トン。枠の92%に到達してしまい、県は6月から水揚げ自粛を要請する事態となりました。例年であれば年度末までコツコツと捕れるものが、今年は「前半でほぼ使い切り」。漁師たちは「捕れすぎて困る」という、なんとも不思議な悩みを抱えることになったのです。
定置網漁の現場で起きていること
石川県沿岸のクロマグロ漁は、定置網によるものが中心です。定置網は魚の通り道に網を仕掛けて、群れごととらえる漁法。狙った魚だけでなく、やってきた魚を“丸ごと”受け止めるため、マグロが入れば他の魚も一緒に混ざります。
問題は、マグロだけを逃がすことが難しいこと。網を開ければ、せっかく入っていたアジやブリ、サワラまで一緒に外に出てしまいます。その結果、水揚げが減ってしまい、漁師にとっては“労多くして実り少なし”。しかも暴れるマグロをより分ける作業には時間も手間もかかります。
さらに、マグロはアジやイカを好んで食べるため、彼らが回遊してくると、他の魚が網に入りにくくなる可能性もあるそうです。「アジやスルメイカの水揚げに悪影響が出かねない」と危惧する声も聞かれます。
漁具を壊す“迷惑者”の一面も
中型のイカ釣り漁船では、さらに深刻な問題が出ています。イカを釣ろうとしたところ、なんとクロマグロがかかってしまい、釣り具を壊してしまうケースが報告されています。大型の魚だけに力も強く、想定外の“事故”は漁師にとって痛手です。
本来は高級魚として扱われるクロマグロも、現場では“厄介者”扱いされているのが現状です。
値崩れは起きていない不思議
一方で市場に目を向けると、クロマグロの価格は安定しています。定置網で捕れたものは1キロあたり2,500〜3,500円ほど。豊漁だからといって値が崩れることはなく、流通面では落ち着いた動きです。
これは「漁獲枠」という上限があるから。昔のように無制限に捕れる時代なら供給過剰で価格が下がることもありましたが、今はきっちり管理されているため、市場は落ち着きを保っています。ある意味で、資源管理が功を奏しているといえるでしょう。
豊漁が示す“資源回復”の成果
今回の豊漁の裏には、長年の資源管理の努力があります。クロマグロは乱獲で一時激減しましたが、国際的な規制のもと、徐々に資源量が回復しています。その成果が「捕れすぎ」という形で現場に現れているのです。
漁師にとっては頭の痛い問題である一方、資源が健全に戻りつつあること自体は喜ばしいことでもあります。食べる立場からすると「これからも安定してクロマグロを楽しめる」という安心につながります。
和豪として思うこと
私たちステーキハウス和豪でも、お肉を扱う立場として「資源の持続性」には常に敏感です。牛肉もまた、飼料や飼育環境の影響を強く受ける食材。仕入れの安定は、そのままお客様に提供できる料理の安定につながります。
今回のクロマグロの話題は「豊漁が必ずしも幸せをもたらすわけではない」という点で、とても興味深いものです。資源管理と消費のバランス、そして自然がもたらす恵みとリスクの両面を、私たち飲食業に携わる者としてもしっかり考えていかねばならないと感じます。
まとめ
クロマグロの豊漁は、市場価格に大きな混乱をもたらすことはなかったものの、現場では多くの悩みを生んでいます。網を壊す、他の魚を逃がす、アジやイカの水揚げに影響する…。食べる側からすればありがたい話でも、捕る側には大きな負担がのしかかっているのです。
「豊漁=喜び」とは限らない。自然と人との関わりの難しさを改めて感じさせるニュースでした。和豪でも、このような食材の裏側の物語を大切にしながら、日々の一皿をお客様に届けていきたいと思います。
👉 最後に:次にクロマグロのお刺身やお寿司をいただくとき、こうした“豊漁の裏側”に思いを馳せてみると、きっと味わいがより深くなるはずです。
✨ランチメニューがさらに進化しました✨
いつもステーキハウス和豪をご利用いただきありがとうございます。
【7月よりランチメニューが新しくなりました】
このたび、7月よりランチメニューを一部リニューアルし、よりシンプルでスピーディーにご提供できる内容へと見直しを行っております。
これまでご好評いただいておりましたガーリックライスはディナー限定とさせていただき、ランチタイムにはお手軽に楽しめる厳選メニューをご用意しております。
そして今回、その流れを受けてメインのお肉もリニューアル。
これまでの「国産牛フィレステーキ」に代わり、アメリカ産の【ハンギングテンダー(サガリ肉)】をご提供いたします。
ハンギングテンダーは赤身の旨味とやわらかさを兼ね備えた希少部位で、ジューシーな肉汁と力強い味わいを楽しめる自信作です。
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今後とも和豪ならではの進化を重ね、皆さまにご満足いただけるランチをお届けしてまいります。ぜひ新しいステーキランチをお試しくださいませ。
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