先日、熊本城運営センターが「夏場の屋外接客時にスタッフがサングラスを着用します」という内容の声明を発表した、というニュースがSNSで話題になっていた。
この声明、要するに「暑さ・紫外線・体感温度の上昇からスタッフの体調を守るために、サングラスを使わせてもらいます。ご理解ください」というものなんだけど、
これを“わざわざ”公に説明しなければならないという現実に、個人的にはちょっとした息苦しさを感じた。
実際、SNSの反応も二極化していた。
「大賛成!スタッフの健康第一」
「こんなことまで説明しないといけないの?」
「顔が見えないと不安になる人もいるのかも…」
たしかに、おもてなしの現場では「表情を見せること」が大事な場面もある。
けれどそれと同時に、「炎天下の屋外で接客する人の健康」はもっと大事なはずだ。
それでも、どこかで「見た目が失礼」と感じてしまう人がいて、
その“違和感”がSNSなどで拡散されるリスクがあるからこそ、運営側もあらかじめ声明を出したのだろう。
「察する文化」と「説明しなきゃ伝わらない」時代のはざまで
この話を聞いてまず思ったのが、日本の「察し文化」の変化だ。
昔は「見て覚えろ」「言わなくてもわかるだろ」が当たり前。
昭和的な価値観では、「説明しすぎるのはかえって野暮」だった。
でも今は、
“ちゃんと伝えないと伝わらない”
“説明がないと不安になる”
そんな時代に変わってきている。
この背景には、過去の“無言の教育”があった反動もあるんじゃないかと思う。
つい先日、あるランニングチームでの座談会でもこの話題が出た。
参加していた社長さんたち(みんな経営者仲間)は、
「今の若い子は“察する力”が弱くなってる。でもそれって、昔の“言葉で教えない”教育のせいやろ」って言っていた。
なるほど、たしかにそうかもしれない。
何もかも「見て盗め」で育てられた世代が、今の子たちにうまく言葉で説明できない。
でも今の若い世代は、「きちんと伝えてくれないと不安になる」し、「納得できないと行動しない」。
だから企業や施設は、「なぜこうしているか」をきちんと言葉にして伝える必要がある。
熊本城の声明は、まさにそうした“時代のギャップ”の縮図のように思える。
「我慢が足りない若者」なのか?
座談会ではもうひとつ、興味深い話題が出た。
「最近の若者は我慢が足りないよね」
という、定番のようなフレーズ。
これ、ある意味では正しいし、ある意味ではズレてると思う。
昔は「怒られて当たり前」「理不尽も飲み込むのが一人前」だった。
でも今の時代は、ハラスメントへの意識も高くなって、「我慢=美徳」じゃなくなってきた。
今の若い人たちは、「意味のない我慢はしたくない」って感覚が強い。
ちゃんと納得できる理由があれば、むしろ頑張るし、踏ん張る力もある。
けれど、「とりあえずやっとけ」「昔からこうだから」では動かない。
つまり、「我慢が足りない」というよりも、
「我慢の“意味”を共有されていない」ことが問題なんだと思う。
和豪の現場でも、たとえばバイトの子に何か追加で頼むときに、
「今これやっといたら明日の仕込みが楽になるから」とか、
「この状態のまま放置すると、お客さんの印象が悪くなるから」って理由を添えるだけで、納得してくれることって多い。
「残業=ブラック」は正しいのか?
もうひとつ、社長さんたちがもどかしそうに話していたのが、「残業」についての価値観の違いだ。
「やらせてるんじゃない。終わらせたいからやってるだけなんだ」
「でも若い子から見たら“残業させられてる”に見えるらしい」
これもほんまに難しい問題やと思う。
確かに、働きすぎや過重労働は避けるべきだし、
プライベートの時間を守ることも大事。
でも、「納期に間に合わせたい」「お客さんに最高の状態で提供したい」っていう気持ちで自発的に働く時間まで、
全部ひとくくりに「ブラック」とされてしまうのは、現場を知らない人の“表面的な評価”なんじゃないかとも思う。
大事なのは、
その残業が強制なのか、自主的なのか、そしてその分がちゃんと報われるかどうか。
納得してやる仕事には、時間を超えても“やりがい”がある。
でも納得感がないまま残業させられたら、それはただの“消耗”。
だからこそ、
「なぜ今日中に終わらせたいのか」
「この一手間が、どう明日の仕事をラクにするのか」
そういう意味づけを、上の立場の人が言葉でちゃんと伝えることが大事なんやと思う。
まとめ:小さな一言が“信頼”を生む時代
熊本城の「サングラス着用のお知らせ」は、ある意味すごく些細な話題かもしれない。
けれど、その裏には今の社会の「空気」や「価値観の変化」が凝縮されている。
- 察するより、伝えることが求められる時代
- 我慢を美徳とせず、納得感を求める若者たち
- 「時間」よりも「目的」に価値を置く働き方
そんな新しい時代に合わせて、私たち大人側も「説明する力」「言葉で導く力」を磨く必要があるのかもしれない。
和豪でも、ちょっとしたひと言を添えることで、
お客さんとの信頼関係が深まったり、スタッフのやる気が変わったりすることがある。
ほんの少しの“説明”が、人を動かす時代。
その小さな積み重ねが、きっとこれからの“信頼される現場”をつくっていくんやろなと思った。
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