令和7年4月11日(金曜日)今月からステーキランチは国産牛フィレステーキの提供です。

おはようございます。
永遠のテーマですね。

 日本の風物詩である花見。平安時代の貴族が桜を見ながら詩を詠んだり、蹴鞠に興じたりした風習から、江戸時代にはその慣習が庶民まで広がり一大レジャーとなった。季節を愛でる日本特有の文化である。
【画像】「苛立ち」が上がったお花見トイレ前の“女性の行列” その横をスッと通る男性の姿も

 現代において桜の魅力は海外にも知られ、いまや英語圏では「Hanami(花見)」という単語が一般的に使われるようになった。日本政府観光局(JNTO)が3月19日に発表した2025年2月の訪日外国人旅行者数の推計値は325万8100人。3月から4月はこの数字を上回る訪日客が見込まれている。  国籍もさまざまな老若男女が集う桜の木の下で、欠かせないのはお酒の存在だろう。そしてついついお酒が進むと、ついて回るのが“トイレ問題”だ。  4月5日、春らしい青空が広がったこの日、都内でも有数の花見スポットである代々木公園には多くの人が桜目当てに公園に訪れていた。  それぞれのグループがレジャーシートを並べ、弁当や酒を楽しむなか、女性ばかりが30人ほどずらっと並んだ長蛇の列が。この列に並んでいた女性に話しかけると、「トイレに並んでるんですよ」と少し苛立った声で応じてくれた。

目次

代々木公園に“女性の大行列”

「ここには仮設トイレが8つあるんですけど、女性用が2つしか用意されていないんです。だからこんなに列になっていて、さっきは40分近くも待たされましたよ。女性のほうが(用を足すのに)時間かかるってことは、設置する前からわかりきっているはずなのに……。子連れの方もいるので、優先して列を通してあげたりして、譲り合ってはいますが、これはあまりにも不平等じゃないですか」  アルコールが入っていることと、長時間待たされていることも相まってか、取材に対して「ありえない」「男性だけ時間かかんなくてずるい!」などと切羽詰まった声を上げる女性もいた。この仮設トイレは、 JR原宿駅から程近い公園の入り口から、花見スポットである中央広場に向かう道すがらに設置されている。近くには常設トイレもあるが、女性トイレが足りていないことは明らかだ。  トイレの男女比問題は、花見の場に限ったことではない。女子トイレの少なさと行列問題はたびたび話題にのぼる。  2018年には読売新聞が「水に流せない!“女子トイレの行列”問題」記事で公共施設などで女性用トイレに行列ができる背景について報じ、2024年には朝日新聞が「トイレの男女格差」上下2本の記事で、男性用トイレと比べた時の女性用の少なさについて疑問を投げかけている。  そもそも災害避難所の国際基準では、「避難所の女性トイレは男性トイレの3倍必要」とされており、イギリスの王立公衆衛生協会も、2019年に「公衆トイレにおける便器の数の男女比は1:2が適切」とする報告書を公表した。  前出の代々木公園の仮設トイレで、女性の行列を横目に用を足した男性は、申し訳なさそうにこう話した。
「なんか僕らだけスッと並ばずに用を足せちゃって、悪いことをしている気分になりますね……。せめて(トイレの数を)半数ずつとかにできなかったんでしょうか。女子の仮設トイレだけ設置が難しいとか、そういう問題があるのなら仕方ないですが、都が管理しているんですよね。準備の段階で、そういう配慮があってもよかったんじゃないかと思います」

広報は「男性には立ち小便の課題」

 代々木公園の管理を担う公益財団法人東京都公園協会の広報に取材を申し込むと、「直接のクレームは寄せられていない」としながら、以下のように回答した。 〈施工上や、予算上の理由ではありません。年々委託費や人件費等も上昇しているため、仮設トイレだけではありませんが桜花期対策として必要な経費は増やしております。 園内には常設のトイレも多数あり、仮設トイレはあくまでもお花見時期の補助的な役割として設置していることや、男性の方は園内で立小便をされてしまう等の課題があることなどから総合的に判断しています〉  さらに女子トイレの比率を多くしたり、男女のトイレ数を半々にしたりするべきという議論はないのかという質問に対しては〈毎年検討はしており、女性用を増やす意見も出ています。女性用に限らず全体の設置数を増やすことや、設置場所についても、防犯上の観点や、来園者の利用導線等も踏まえ検討しています〉とのことだった。  取材に応じた女性客の1人は「桜を見にきたのに、ずっとトイレを見てる」とうんざりした表情を浮かべていた。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次