はじめに
秋が近づくと、スーパーや米屋の店頭に「新米」が並び始めます。ツヤツヤと光る炊き立てのごはんに、香ばしいおかずを合わせる瞬間は、日本人にとって何よりの幸せですよね。ところがここ数年、その「新米」の価格が例年になく高騰しています。
石川県産の早生品種「ゆめみづほ」は、昨年と比べて5キロあたり1700円ほど高い4,622円という価格で登場しました。買い物客の中には「食べたいけれど高くて手が出ない」と、二の足を踏む人もいるそうです。
なぜ、米価はここまで上がっているのでしょうか。その裏側には、消費者が普段なかなか耳にしない「概算金(がいさんきん)」という仕組みや、気候変動、農業コストの上昇が複雑に絡み合っています。今日はその舞台裏を少しのぞいてみましょう。
概算金とは何か?
お米は、農家が収穫してすぐに「最終価格」で取引されるわけではありません。JA(農協)は農家から米を集荷する際、まず「概算金」という仮払いを行います。これは、収穫直後に現金収入を必要とする農家にとって、生活費や次の農業資材代を確保するための大切な仕組みです。
例えば、今年の石川県内では、JAが提示する概算金は1等米60キロあたりコシヒカリ25,200円、ゆめみづほ24,300円、ひゃくまん穀27,000円と、昨年比で5~6割も高くなりました。これは肥料や燃料といった生産コストの上昇を反映しているだけでなく、JA以外の卸業者との「集荷競争」が激化しているためでもあります。
農家にとっては「今年は高めに買ってもらえる」という安心材料になりますが、その分、卸業者や小売店も買い取り価格を引き上げざるを得ず、最終的にスーパーで並ぶ米袋の値段が上がることにつながっているのです。
精算までの長い道のり
概算金はあくまでも「前払い」。実際の最終価格が決まるのは数か月後から翌年春にかけてです。
たとえば秋に収穫して10月に出荷したお米でも、本精算は2月や3月に行われるケースが多く、農家は半年近く「今年の米価はどうなるか」と不安を抱えながら過ごすことになります。
つまり、消費者が「新米高いなあ」とスーパーで感じる裏側で、農家は「来年春まで安心できない」という現実に向き合っているのです。
価格高騰の要因
今年の米価高騰にはいくつもの要因が重なっています。
- 気候不安:全国的な少雨や水不足で収穫量が減る見込み。
- コスト高:肥料・燃料・資材代の高騰。
- 集荷競争:JAと民間業者が農家から米を確保するために高値を提示。
その結果、「米価の高止まり」という状態が生まれています。これは単なる一時的な値上がりではなく、構造的に価格が上がり続ける可能性を示唆しています。
農家と消費者の認識のギャップ
「令和の米騒動」と呼ばれるようになったこの米価高騰は、農家と消費者の間にある大きなギャップを浮き彫りにしました。
- 農家にとっては「ようやく正当な価格に近づいた」という実感。長年、安値に甘んじて米を出荷してきた現実があるからです。
- 一方で消費者にとっては「毎日のごはん代が重くのしかかる」という切実な問題。特に家計を支える主婦層からは「せめて3500円くらいなら…」という声が聞こえてきます。
この認識の差は、簡単には埋まりません。しかし、背景を知ることで「高い」と感じる米袋の値段に込められた理由が少し理解できるのではないでしょうか。
和豪の視点から
ステーキハウス和豪でも、ごはんは欠かせない存在です。鉄板で焼き上げたジューシーなステーキと、炊きたての白ごはん。その相性は言うまでもなく抜群です。
しかし、私たちが提供する「ごはん」一杯の裏側には、農家さんの努力、JAや卸の集荷競争、そして気候の影響までもが影を落としています。単に「高い・安い」ではなく、その価値をどう捉えるかが問われる時代に入ったといえるでしょう。
私自身、仕入れや日々の営業を通して「食材が当たり前に手に入ることは決して当たり前ではない」と実感しています。だからこそ、和豪では「一粒のお米」にも感謝を込め、ステーキとともにお客様に最高の一皿を届けたいと考えています。
おわりに
米価高騰のニュースは家計にとって頭の痛い話題ですが、その背景を知ると、普段の食卓や外食でいただく「ごはん」が、いっそう尊く感じられます。
ステーキの横に添えられた白ごはん。その一粒一粒が農家の努力や自然とのせめぎ合いの結晶であることを思い出しながら、味わっていただければ嬉しいです。
和豪ではこれからも、米も肉も「日本の食の豊かさ」を伝える存在として、大切に扱っていきます。
【7月よりランチメニューが新しくなりました】
このたび、7月よりランチメニューを一部リニューアルさせていただきました。
それに伴い、よりシンプルでスピーディーにご提供できる内容へと見直しを行っております。
これまでご好評いただいておりました
ガーリックライスはディナー限定となります。
ランチタイムには、お手軽にお楽しみいただける厳選メニューを引き続きご用意しておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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